デザイン 読書感想「デザイン入門教室」
入門書として良さげだったので、読んでみることにした
デザインって何?onigiri.w2.icon
第1章:デザインには基本ルールがある
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デザインにセンスは必要ない。
必要なのは「誰に何を伝えたいのか明確にすること(目的)」と「目的に応じたデザイン手法を選ぶこと(手段)」
デザインはあくまでも手段であり、「美しいデザインに仕上げるとか」は必要ない。デザインとアートは違う。
読み手を想像しながらデザインすることが大事。「読み手は何を感じるか」「読み手が必要な情報は何か」
デザインができるようになるためには、目的を設定した上で基本ルールを習得することが大事
デザイン制作の流れを抑えておきなさい。以下の流れを頭に叩き込んでおく。
1. 情報の整理
2. レイアウト①:版面・マージンの設定
3. レイアウト②:グリッドの設定
4. レイアウト③:優先順位の適用・役割を与える
5. レイアウト④:強弱の設定
6. 配色
7. 文字・書体選び
8. 情報の図式化
デザインを始める前の事前準備がめちゃくちゃ大事。必要な情報を全て揃えておくこと!
掲載すべき情報(写真、文章)、制作物の目的、仕上がりイメージ
「なぜこの製作物を作るのか」の答えを考えて、資料作成の目的を明確にすること
その上で読み手をイメージしながら「いつ、誰が、どこで、何を、どのように、目的は、結果」といった情報を埋める
結果:デザインを見た読み手に期待する行動
情報整理では、デザインの中に入れる情報(カテゴライズ)を洗い出して整理し、その中で優先順位をつける。
優先順位が高いものから順に目立たせていく
要素を配置する前にグリッドを設定しておく!!
デザインの基本の1つは「揃える」こと。
要素の間が揃っていることで、綺麗に見える。
要素ごとにどこに配置するかを要素に役割を与えながら決めていく
具体的には、重要度の高い情報を目立つ場所に置き、低い情報は控えめな場所に配置するなどの対応をとる
要素に強弱をつけていく
目立たせたい情報の文字を大きくしたり、画像を大きくしたり、アイコンにしたりする。
どの情報を読ませたいか?を意識して強弱をつけると良き。
目的やコンセプト(用途や期待する効果)などを元に配色を決めていく
逆にいうと、配色でコンセプトを決めるのか...!onigiri.w2.icon
デザインの中では書体を複数利用しない。多くても2つ。
図式化した方がわかりやすい情報・要素は図式化する!
地図、グラフ、チャートにできそうな情報は図式化すると仕上がりが良くなりやすい。
対象デザインの目的を明確にすれば、どの情報を目立たせるべきなのか!?がわかりやすくなる。
議論.icon 感想onigiri.w2.icon
デザインの目的・狙う効果がくっきりしさえすれば、あとは基本手順に従うだけで外れないデザインはできる気がする
初心者のうちはこの基本手順に則っていくのが良さそう。
ただし、手順1つ1つの意図はしっかり理解しておこう。
デザインって、相手に一番伝えたいことを明確にして、その情報を強調する方法を考えてるだけなのでは?
色で強調するのか、大きさで強調するのか、イレギュラーな配置で強調するのかなど
第2章:基本的な手法
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1. 盤面
小さくすると高級感・落ち着きを、大きくすると賑やかさ・楽しさを与える
情報が少ないなら小さく、多いなら大きくするといい
「裁ち落とし配置」
決められた盤面を飛び越えた要素を配置することで、デザインに躍動感という「動」を生む手法
盤面の中にきっちり収めるのが基本ではある。基本は「安定」
「安定」をあえて崩すことで、躍動感やメリハリを生む手法。
2. グリッド
デザインの前にグリッドを引いておき、そのグリッドに沿って要素を配置していくことでレイアウトを綺麗にすることが可能
色んなページを全て同じレイアウトにすると、単調なイメージを与えてしまうので、同一のグリッドを用いながらもレイアウトパターンを変えることができればOK。
3. グループ化
同一の役割を持つ情報を明確なグループと分かるようにデザインする。
グループ化の方法は以下
接近:似てる情報を近づける。そして、そうでない情報は離す。
類似:似てる情報の色や形を揃える
閉合:似てる情報を同じ四角の中に入れたりする。【】で閉じる的な感じ。
4. 揃える
人は規則正しく揃ってるものに対して、「綺麗」「美しい」と感じる
人間の脳はとても優秀なので、少しのズレ(「揃ってない」)でも違和感を感じてしまう。
細かいところもきっちり揃えておくことが大事。わずかな不揃いが全体の違和感になる。
揃える際は、グループ化と同じように関連性を意識することが大事
関連性のないものを揃えると、わかりにくくなってしまう
色んな形の物を揃える場合は、要素の重心を意識して揃えること
例えば、動物のシルエット画像などを揃える場合、動物によって形が異なるので普通の感じで揃えることは不可能。
5. コントラスト(対比)
コントラストを利用する場面は2つ。
1. 要素間の違いを明確にする
2. 強調したい要素をハッキリと見せる
強調の際はこれでもかというくらい違いを大きくしてメリハリつける
曖昧な強調はだめ
対比の手段例
小さい文字と大きい文字
写真/図版と文字
色
密度の高い(=余白が小さい)部分と低い(=大きい)部分
文字のジャンプ率の話
受け手に瞬時に情報を伝えたいなら、ジャンプ率を大きくする
受け手に「高級感」「上品さ」「知的感」といったイメージを与えたいなら、ジャンプ率を小さくする
じっくり読んでほしいなら、ジャンプ率を小さくする
6. 反復・繰り返し
複数の同じ要素は、同じデザインで綺麗に繰り返す
7. 要素ごとの重さを見極めて、全体の重心を意識する
全体の重心が中心になるように、要素をレイアウトすると違和感がなくなる。
要素の重さを決めるのは...
文字は、太さや字間の小ささ、文字量の多さで重くなっていく
写真は、背景とのコントラストが大きいほど重くなっていく
色は、色が濃いほど重くなっていく(ex:水色は軽い。濃い水色だとしても比較的軽めになるだろう)
議論.icon 感想onigiri.w2.icon
基本は「安定感を出すこと」だと思われる。敢えて揃えないていう手法もあるやろうけど、最初はそういうことはせずに、徹底的に安定感を出すデザインを目指す。
この安定したデザインができるようになってきたら、次に「不安定」「崩し」ができるようにしていく。
今回の手法は以下2つのカテゴリに分けられそう
1. 読み手が違和感なく美しいと感じ、読みにくいと思わせないための手法
ex:グリッド、反復、揃える、重心、グループ化
2. 強調、落ち着きを決めるための手法
ex:コントラスト、ジャンプ率、余白、盤面
どっちを利用するとかではなく、どっちも組み合わせて綺麗で伝えたいことが明確に伝わるデザインを目指す
第4章:配色
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色に対して人が抱く感情の1つが「固有感情」というもので、「重い」「寒い」といった客観的感情のことを指す。
色それぞれには、ほとんど共通認識の「固有感情」がある。その固有感情を覚えて、デザインの色決めの参考にする。
議論.icon 感想onigiri.w2.icon
配色...これはめちゃくちゃ奥が深いぞ...
色んなパターンを見て経験して勉強しないと経験値が上がらんタイプのやつやこれ。直感やけど。
知識だけじゃどうにもならない世界の典型。
デザイナーでもマスターするのに数年かかるとか...
色においても、デザイン基本の「揃える」ということが重要そう
トーンを揃える。色相を揃える。など
第5章:フォントのデザイン
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書体によって読み手が制作物・資料から受ける印象は全く変わってくる
伝えたい内容や印象に応じて最適な書体を利用する必要がある
日本語の書体は「ゴシック体」と「明朝体」の2つに分かれる
英文の書体は「サンセリフ体」と「セリフ体」の2つに分かれる
ゴシック/サンセリフの特徴
視認性が高い(パッと見理解しやすい)
安定化が出る
ポップになる
元気な感じになる
明朝体/セリフ体の特徴
可読性が高い(読みやすい)
厳格な感じになる
高級感/ミステリアス感が出る
太い文字になると
権威的、歴史的、男性的な印象
細い文字になると
モダン、中性的、品格ていう印象
1つの紙面で利用する書体は2 ~ 3種類までにすること
それ以上多くなると統一感がなくなる
紙面上での役割や重要性によって、利用する書体を選定することが肝
ex:強調したい箇所には「ゴシック」。読ませたい箇所は「ファミリー(同一デザインやけど、太さや角度などにバリエーション持たせたやつ)」。
欧文には欧文書体を利用すること
等幅の欧文書体は使わない方がいい。可読性が低下する。
欧文書体と和文書体を一緒に利用する場合は、欧文書体の大きさを少し大きくしてあげた方がいい
タイトルなどの目圧部分は、字間を調整して見栄えを上げた方がいい。
そのままの状態だと、字間が不揃いで違和感が得てしまう
このテクニックを「カーニング」という。
字間も見た目なんだと意識しておく
第6章:文章のデザイン
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文字の読みやすさはめちゃ重要
読みやすい文章をデザインする基本要素
「書体の大きさ」「文字の大きさ」「行送・行長」
文字が細ければ細いほお、読みやすさが増す
文字が太くなると黒みが増して読みにくくなる
一般的な読みやすい行間は、文字サイズの1.5 ~ 2倍がいいとされてる。
行の文字数を小さいときは、行間を小さくする
行の文字数が大きいときは、行間を大きくする
欧文の文章にはハイフネーションを使う
日本語の文章は、均等配置で行うと見栄えが良くなる。